ITシステムを外部の開発ベンダ等に委託して構築する際のプロジェクトマネジメントについて、発注者側/受注者側の両方の視点から、情報発信していきます。

プロジェクト計画書は、プロジェクトを開始・運営していくにあたって最も大事なものですが、意外に組織や人によって定義に差異があることがあります。もちろん、プロジェクトの性質により記載する内容が変わってくることはあります。
が、それ以外の定義が異なる理由として、内部向けのものなのか発注者・受注者間向けなのかをごっちゃにしたまま、どちらもプロジェクト計画書と呼んでしまっていることがあります。
(余談になりますが、受注者が作成するプロジェクト計画書も別の定義となることが多いため、余計に混乱しやすくなっています。)



※上記の区分けは一例であり、それぞれのプロジェクトにより異なる場合があります。
※必要に応じて、同じ内容を対象者によって見せ方を変える場合があります。

前者は、プロジェクトを実施するかどうかを判断するためなどに使われ、上層部やシステムを利用する現場の人に向けて、どういう目的、スケジュール、予算でプロジェクトを実施しようとしているのかを説明しているものとなります。
後者は、プロジェクトを実施することが決まった後に、具体的にどのようにプロジェクトを進めていくかを示すもので、プロジェクト運営にかかわる発注者・受注者間で合意するものとなります。
この混乱を避けるために後者は「プロジェクト管理要領」などの別の言葉が使われていることがあります。


本ページは発注者・受注者間のプロジェクト管理をテーマにしているため、ここでは後者のプロジェクト計画書を対象とします。

記載する内容は、上記の通り を記載して、その他プロジェクトの概要など必要な説明は追加して、体裁を整えれば完成です。

対象範囲は、プロジェクトが対象とする範囲をシステムの概要図などで示すものです。WBSで作業分担を示すという方法もあります。
進捗(工程)管理・課題管理は、プロジェクトを進めるに当たってどういう方法をとるのか、関係者間で認識を合わせるために記載します。
他の項目については、既に他のコンテンツで内容の説明をしていますが、計画書の体裁に整えて記載します。

ITプロジェクトに限らず、何かを始めるにはもちろん計画が大切で、この計画の出来映えが成功に終わるかどうかを大きく左右します。

形だけプロジェクト計画書を作成しても意味がないので、ここに記載している情報などを参考に実効力のあるプロジェクト計画書を作成して頂ければ幸いです。

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